作文が書けない子に親ができること|原稿用紙に向かう前の3つの手助け
この記事でわかること
- 作文が書けないのはなぜですか?
- 書きたいことがないのではなく、体験を思い出して言葉を選び、文字にする作業を同時に行うのが難しいためです。頭の中の整理が追いつかないことが原因です。
- 作文の書き始めはどう手伝う?
- いきなり書かせず、保護者が聞き役になって会話から始めます。「何が一番面白かった?」などと質問し、口頭で出来事を思い出せるように促します。
- 作文を最後まで書かせる方法は?
- 子どもが話した言葉を保護者がメモに書き留めて渡します。そのメモを出来事の順に並べ替え、見ながら原稿用紙に書き写していくと無理なく書き進められます。
原稿用紙の前で固まってしまう理由
子どもが原稿用紙を前にして鉛筆を止めてしまうとき、書きたい内容がまったくないわけではありません。体験した出来事や感情を思い出し、言葉に直し、さらに原稿用紙のマス目に文字として書くという作業は、とても頭を使います。
大人でも、真っ白な紙にいきなり文章を書くのは骨が折れるものです。子どもは頭の中にある映像をどう文章にしてよいか分からず、立ち止まってしまいます。まずは**「思い出す」と「書く」の作業を分けること**が解決への近道になります。
原稿用紙に向かう前に会話でインタビューする
作文の宿題が出たら、すぐに原稿用紙を開かせず、まずはおしゃべりから始めます。保護者が記者の役になって、子どもにその日の出来事を質問してみましょう。
「何が一番楽しかった?」「そのときどんな気持ちだった?」と、答えやすい問いかけを重ねます。子どもが答えたら、「そうだったんだね」と相づちを打ちます。話した言葉をそのまま受け止めることで、子どもは安心して頭の中の記憶を言葉にできるようになります。
子どもが話した言葉を親がメモに書く
子どもと会話をしながら、出てきた言葉を保護者が小さな紙や付箋に書き留めてあげます。文の形になっていなくても、「友だちと笑った」「走って疲れた」などの短いフレーズで十分です。
書く作業を大人が手伝うことで、子どもの思考の流れが止まりません。メモが何枚か集まったら、子どもと一緒に「どれを最初に書く?」と順番を決めます。親が書いたメモを並び替えることで、作文の組み立てが自然と視覚的に理解できるようになります。
メモの言葉をそのままつなげて清書する
並べたメモがそろったら、いよいよ原稿用紙の出番です。立派な言葉遣いに直そうとする必要はありません。
メモに書いてある言葉を、そのまま原稿用紙に書き写していくだけで、作文の形ができあがります。「それから」「だから」などのつなぎ言葉を少し補うだけで、自然な文章に仕上がります。話した言葉をそのまま原稿用紙に写す経験を重ねると、作文への苦手意識も少しずつ和らいでいくはずです。
- 会話で引き出す何があったかを質問してみる
- 大人がメモする子どもの言葉を紙に書き留める
- 並べて清書するメモの順に原稿用紙へ写す