教科のつまずき低学年

九九が覚えられないときの教え方。つまずきの原因と家庭でできる工夫

この記事でわかること

九九を覚えるのが苦手な原因は?
数のまとまりを具体的にイメージできないまま言葉の丸暗記を急いでしまうことや、7の段など独特なリズムの唱えにくさにつまずきやすい原因があります。
九九は何の段から覚えるのが良い?
時計の針で親しみやすい「5の段」や、2ずつ増えてイメージしやすい「2の段」から始めるのがおすすめです。得意な段から成功体験を重ねられます。
九九を忘れたときはどう教える?
前の答えにその数を1つ足す仕組みを教えたり、九九表をすぐ見られるようにして確認させたりします。仕組みが分かると自力で答えを導けます。

九九でつまずきやすい原因を知る

九九は小学2年生の算数で学ぶ大きな節目です。ただ暗記する量が多いため、覚えるスピードには個人差が出やすい分野でもあります。

つまずく原因の多くは、数の仕組みをイメージする前に言葉の暗記だけを急いでしまう点にあります。「2×3」が「2個のかたまりが3つある」という実感がないまま唱えようとすると、記号の暗記になり混乱しやすくなります。

また、7の段や8の段のように唱えるリズムが取りにくい段や、普段使わない言い回しが多いことも苦手意識につながります。まずは暗記の前に具体的な数のまとまりを意識することから始めると、理解が進みやすくなります。

覚えやすい段から順番に取り組む

家庭で練習するときは、学校の進み方に合わせるだけでなく、難易度に合わせて進める方法も効果的です。

最初は、身近な感覚で倍をイメージしやすい「5の段」や「2の段」から練習することをおすすめします。時計の針で親しんでいる5の段や、偶数で数えやすい2の段は、子どもにとっても成功体験をつくりやすい特徴があります。

その次に3の段や4の段へと進み、難関とされる6、7、8の段は後回しにしても構いません。得意な段を一つ作って自信を持たせることが、次の段へと進む意欲につながります。

耳と目を使って覚える工夫を取り入れる

九九の練習は、紙に書くだけでなく五感を活用すると定着しやすくなります。

代表的な方法は、音声やリズムを活用することです。九九の歌を一緒に聴いたり、お風呂や移動中に親子で交互に唱えたりすると、勉強という感覚を減らして自然に口になじませることができます。

唱えるのが止まったときは、九九表を指でなぞりながら視覚的に確認させます。思い出せないときにすぐ答えを見られる環境にしておくと、詰まったら表を見て声に出す習慣をつけることができ、苦手意識を抱えにくくなります。

かけ算の仕組みに戻って確かめる

どうしても思い出せない段があるときは、かけ算の元の形である「たし算」に戻ってみるのも有効です。

例えば「6×4」が分からなくなったときは、「6×3の答えに6を1つ足す」という仕組みに立ち返ります。九九が単なる呪文ではなく、同じ数を足していく作業だと分かると、忘れてしまったときでも自分で答えを導き出せるようになります。

ブロックやおはじきを使って、まとまりがいくつ増えているかを並べて確認するのも良い方法です。答えを導き出す仕組みを一度体感することで、丸暗記に頼らない確かな算数の基礎が育ちます。

九九を無理なく定着させる手順
  1. 2と5の段から練習身近でイメージしやすい段で自信をつける
  2. 音と表で口になじませる詰まったらすぐに九九表を見て声に出す
  3. たし算の仕組みを確認忘れやすい段は数を足す考え方に戻る