送り仮名で迷うとき親が一緒に確認できる三つの手がかり
この記事でわかること
- 送り仮名を間違える原因は何ですか
- 言葉の活用や決まりを知らず、耳で聞いた音の感覚だけで漢字を当てはめてしまっていることが主な原因です。
- 送り仮名の見分け方はありますか
- 「ない」や「ます」をつけて言葉を変化させ、形が変わる部分から後ろをひらがなで書くのが基本的な見分け方です。
- 送り仮名を家庭で教えるコツは
- 丸暗記させるのではなく、名詞の形と比べたり、声に出して語尾の変化を親子で一緒に確認したりするのが効果的です。
送り仮名の迷いは言葉の仕組みを知るチャンス
漢字そのものは書けていても、どこからひらがなにするかで迷うお子さんは少なくありません。たとえば「表す」を「表わす」と書いたり、「行う」を「行なう」と書いたりする例がよく見られます。
送り仮名の迷いは、漢字が苦手というよりも、言葉が変化する仕組みにまだ慣れていないことが主な原因です。丸暗記に頼ろうとすると、似た言葉に出会うたびに迷ってしまいます。
間違いを単に直すのではなく、言葉の形が変わる規則に目を向けることで、自分で判断する力が育ちます。
手がかり1 「ない」や「ます」をつけて変わる部分を探す
動詞の送り仮名で迷ったときは、後ろに「ない」や「ます」をつけて言葉を変化させてみるのが有効です。動詞は語尾が変化するため、変化する部分から後ろをひらがなにするのが基本の決まりです。
たとえば「話す」なら、「話さない」「話します」「話せば」と言い換えてみます。変わらない部分は「はな(話)」で、変わる部分は「す・さ・し・せ」だと分かります。
迷ったときは、言葉の語尾を変化させて声に出してみると一緒に確認しやすくなります。
手がかり2 名詞や反対の言葉とセットで比べる
動詞からできた名詞や、似た意味の言葉と比べることも大きな手がかりになります。言葉同士の共通点を見つけると、漢字としてどこまでを書くのかが見えてきます。
たとえば「光る」と「光」、「答え(こたえ)」と「答える」を並べてみます。名詞になったときの形を知っていると、漢字が担当している音の範囲がつかみやすくなります。
単語をひとつずつ覚えるのではなく、似ている言葉をセットで並べて見比べると理解が深まります。
手がかり3 形容詞は「〜い」「〜しい」の区切りを意識する
「美しい」「楽しい」「温かい」などの形容詞も、送り仮名で迷いやすい言葉のひとつです。形容詞は語尾の「い」や「しい」の部分を送るという原則があります。
「うつくしい」は「美しい」、「たのしい」は「楽しい」のように、「しい」で終わる言葉は「しい」を送ります。一方で「たかい」は「高い」、「あかい」は「赤い」のように「い」だけを送る言葉もあります。「あたたかい」は「温かい」で、「か」から送ります。
迷った言葉に出会ったら、辞書や教科書で語尾の区切りを一緒に確かめる習慣をつけておくと安心です。
- 言葉を変化させる「ない」「ます」をつけて語尾を確認する
- 変わる部分を見つける変化する部分から後ろを送り仮名にする
- 仲間の言葉と比べる名詞の形と並べて漢字の範囲を確かめる