「月」の成り立ち — 夜空に浮かぶ三日月の形から
この記事でわかること
- 「月」はどんな成り立ちの漢字ですか?
- 象形文字です。ものの形をそのまま描いた字にあたります。
- 「月」は何年生で習いますか?
- 小学1年生で習います。
- 「月」の画数と読み方は?
- 4画です。音読みはガツ・ゲツ、訓読みはつき。
| 学年 | 小学1年生(1年生の漢字一覧) |
|---|---|
| 画数 | 4画 |
| 音読み | ガツ・ゲツ |
| 訓読み | つき |
| 成り立ち | 象形 — ものの形をそのまま描いた字 |
三日月の形から生まれた漢字
漢字の「月」は、夜空に光る欠けている三日月の形をそのまま描いて作られた象形文字です。古代の文字を見ると、細い弧を描いた三日月の中に、光や模様を表す短い線が描き込まれている様子がわかります。
満月ではなく三日月をかたどったのは、丸い太陽を表す「日」と区別するためだったといわれています。昼の太陽と夜の月を形で見分けるための、昔の人の知恵でした。
また、月は満ち欠けを規則正しく繰り返すことから、日数を数える基準にもなりました。ここから「1か月」「2か月」のように、暦のひと区切りを表す意味としても使われています。
書き順のポイント
「月」は全部で4画の漢字です。画数は少ないものの、線の方向や払いの向きによってバランスが崩れやすいため、順序を正しく覚えることが大切です。
1画目は、上からまっすぐ下りてきて、最後は左へすっと払います。2画目は横に進んでから直角に曲がり、まっすぐ下りて最後に内側へしっかり跳ねます。この2画目を1画で一気に書くことが、書き順の大きなポイントです。
3画目と4画目は、外枠の中に横線を2本並べて書きます。横線と外枠の間を等しい間隔にそろえると、すっきりとした整った形に仕上がります。
「つき」と「にくづき」のちがい
漢字の部首には「月(つき・つきへん)」があります。「朝」や「期」のように、時間や天体に関係する意味を持つ漢字に多く使われています。
一方で、「腕」「肩」「胃」などの体の一部を表す漢字にも「月」の形が見られます。これらは月そのものではなく、肉という漢字の形が変化した**「にくづき」と呼ばれる部首**です。
見た目は同じ「月」ですが、天体を表すものと体を指すものとで、ルーツがまったく異なります。形が似ていても意味が違うという漢字の面白さを知るきっかけになります。
おうちの方へ
低学年の漢字学習では、日常の風景と結びつけて親しむことが大切です。「月」を習う時期には、ぜひ夕方やお散歩のときに空の月を一緒に眺めることをおすすめします。
「今日の月は三日月かな」「昔の人はあの形を見て漢字を作ったんだよ」と声をかけるだけで、文字への関心が高まります。
無理に覚えさせようとせず、日々の暮らしの中で見つけた月を手がかりに、漢字の背景にある物語を楽しんでみてください。