「玉」の成り立ち — ひもでつないだ美しい宝石の形から
この記事でわかること
- 「玉」はどんな成り立ちの漢字ですか?
- 象形文字です。ものの形をそのまま描いた字にあたります。
- 「玉」は何年生で習いますか?
- 小学1年生で習います。
- 「玉」の画数と読み方は?
- 5画です。音読みはギョク、訓読みはたま。
| 学年 | 小学1年生(1年生の漢字一覧) |
|---|---|
| 画数 | 5画 |
| 音読み | ギョク |
| 訓読み | たま |
| 成り立ち | 象形 — ものの形をそのまま描いた字 |
ひもでつなぎ合わせた宝石の姿
「玉」という漢字は、紐で貫いた美しい宝石の形から生まれたとされています。古代の中国では、翡翠(ひすい)などの美しい石に穴を開け、ひもで束ねて身につけていました。
もともとは、3つの宝石を1本のひもが貫いている様子を縦横の線で表していました。当時の文字の形は「王」と非常によく似ていたといわれています。
のちに、国の頂点に立つ「王」と宝石の「玉」を区別しやすくするため、右下に点が書き加えられたという説があります。
書き順のポイント
「玉」は全部で5画の漢字です。書き順で最も大切なのは、「王」を書いてから最後に点を打つことです。
1画目は上の横線、2画目は真ん中の縦線、3画目は中央の短い横線、4画目は下の長い横線を書きます。最後に5画目として、4画目の少し上にちょんと点を打ちます。
横線3本と縦線を書き終えて「王」の形ができてから、仕上げに点を打つリズムを声に出しながら練習すると身につきやすくなります。
「王」と「玉」の深いつながり
「王」と「玉」は形がそっくりですが、成り立ちの上でも深い関わりがあります。実は、漢字の部首にある「王(おうへん・たまへん)」は、王様ではなく玉の仲間を表しています。
例えば「球」や「理」といった漢字には、宝石や磨かれた石という意味が込められています。偏(へん)になると点が省かれて「王」の形になりますが、意味としては部首の王へんは玉を表しているのです。
「王様の王だけど、実は宝石の仲間なんだね」と話してあげると、漢字の部首への興味が自然と広がっていきます。
おうちの方へ
「王」も「玉」も1年生で習う漢字なので、子どもたちは点の有無で迷いがちです。テストなどで点を書き忘れてしまうことも珍しくありません。
そんなときは間違いを責めるのではなく、王との違いをパズルのように楽しむ声かけがおすすめです。「点がつくと宝石になるんだよ」「宝箱の鍵をちょんと置こうね」などとイメージをふくらませてみてください。
身近にある「めだまやき」や「シャボン玉」など、「たま」のつく言葉を一緒に探してみるのも、楽しく漢字を覚えるきっかけになります。