読書感想文が書けないときの進め方。原稿用紙に向かう前にできる4つの手順
この記事でわかること
- 読書感想文で手が止まる理由は?
- 文章力の問題とは限らず、頭の中に散らばっている感想が整理できていないこともあります。書き始める前に、自分の考えを言葉にして取り出す時間が不足していることが、原因のひとつです。
- 読書感想文は何から始めるべき?
- 原稿用紙に向かう前に、会話から始めるのがおすすめです。「どこがおもしろかった?」と保護者が聞き役に回り、子どもが口にした短い感想をメモに残していくとスムーズに進みます。
- あらすじばかりの文章を直すには?
- 「自分にも似た経験はあるかな」と尋ねてみてください。本の中の出来事と子どもの実体験を重ね合わせることで、あらすじの要約ではなく自分自身の言葉で書かれた感想になりやすくなります。
原稿用紙を前に手が止まってしまう理由
読書感想文を書こうとすると手が止まってしまう原因のひとつは、何を書けばよいか整理できていないことにあります。本を読み終わった直後の頭の中には、あらすじや場面ごとの印象が散らばっています。
それらをまとめる前に原稿用紙を渡されると、どこから書き始めればよいか分からなくなります。文章を書く力がないとは限りません。頭の中の感想を取り出す手順が抜けていることがあります。書く作業と考える作業を分けることが大切になります。
まずは本の内容を雑談のように振り返る
読書感想文の手始めとしておすすめなのは、書くことではなく話すことです。「どの場面が一番おもしろかった」「どの人物が好きだった」といった質問を投げかけてみます。
立派な感想を引き出そうとする必要はありません。「主人公が失敗したところ」「絵がかわいかった場面」といった一言で十分です。子どもが答えた言葉を、大人がメモ用紙に書き留めておくと、のちの構成づくりに役立ちます。
自分の経験と重なる部分を一緒に探す
感想文に深みを持たせる鍵は、本の内容と子ども自身の体験を結びつけることです。「同じような経験をしたことがあるかな」と問いかけてみます。
たとえば、主人公が運動会で緊張するお話であれば、「去年のリレーの前はどうだった」と尋ねてみます。自分の体験と似ているところを思い出すことで、あらすじの紹介だけで終わらない、子ども自身の言葉が生まれやすくなります。
メモを並べ替えて文章の組み立てを作る
話しながら書いたメモがいくつか集まったら、書く順番を決める作業に入ります。よく使われる型の一例は「本を選んだ理由」「印象に残った場面と自分の経験」「本を読んで考えたこと」の3つです。
メモを見ながら「これ最初に書こうか」「これは真ん中に入れよう」と並べ替えていきます。原稿用紙に書くのは、この設計図ができてからです。順番が決まっていれば、子どもは並べたメモを見ながら文をつなぐだけで書き進めやすくなります。
- 印象を聞く会話しながら好きな場面を大人がメモする
- 経験と結ぶ主人公と似た出来事が自分にもないか尋ねる
- メモを並べる理由・場面・感想の順に並べて構成を作る
- 原稿用紙に書く並べたメモを見ながら文章に清書する